健康エッセイ集2001年版
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健康エッセイ 3月号(掲載日2002年2月15日)    小児科へ戻る
 そろそろ、入園・入学のシーズンです。

そこで、今月は入園・入学前にチェックしておきたい、
からだのことについてお話ししたいと思います。

【保育園・幼稚園へ上がるころ】

3歳ころを思い浮かべて下さい。

・身長,体重などの発育:
   これは、個人差が大きいので、他の子どもさんと比べても意味がありません。
  ただし、母子手帳にある身長と体重の増えの度合いをあらわすグラフが
  標準と大きくずれていたら、かかりつけのお医者さんに相談して下さい。

・1歳半健診で歩けなかった子どもさん:
   訓練していてもいなくても、一度かかりつけのお医者さんに診てもらって下さい。

の異常:
   ものの見え方やめだまの位置などに注意して下さい。

の異常:
   聞こえに不安のある人は、かかりつけのお医者さんに相談して下さい。
  放っておくと、ことばの発達にも良くありません。

・生まれつきの体の異常(=先天奇形(せんてんきけい)):
   かかりつけのお医者さんと良く相談して、何歳ぐらいに治療(手術)するか決めておきます。

内臓の病気:
   診察やおしっこを調べることで、何かの病気の疑いを見つけることができます。

のケア:
   虫歯や歯並びの異常。
  人間にとって、食べ物の入口になる口の中(すなわち歯)の健康は、とても大切です。

【小学校入学までに】

【保育園・幼稚園へ上がるころ】に気をつけてることと同じです。
3歳のころにチェックしもれたところはないか・その後新しい異常が起きていないか、
お家の人も注意してみて下さい。
健康エッセイ 2月号(掲載日2002年1月16日)    小児科へ戻る
花粉症
[2006年6月9日改訂]
 花粉症とは、スギなどの花粉が目や鼻に入って、花粉に敏感な体質の人だけが、
目のかゆみ,鼻づまり,鼻水などの症状を起こすことをいいます。

日本では、大人も子どもも合わせて約1割が花粉症といわれ、けっこう多くみられる病気です。

2月から春先にかけては、1年のうちでもいちばんスギ花粉が飛び交う時期です。
そこで、今月のテーマは花粉症にしました。

財団法人日本アレルギー協会のホームページに、花粉症について、
たいへん詳しくわかりやすく説明されているページがあるので、参考にして下さい。
花粉症ワールド2006〜花粉シーズンを乗り切るために〜

[花粉症の予防について、上記のページに付け加えます。]

 今は、抗アレルギー薬という薬で花粉症の予防(または症状を軽くする)が
できるようになりました。

 今までの薬はどちらかというと、花粉による症状をやわらげることが中心でした。
この抗アレルギー薬は、花粉に対するアレルギー反応が起こりにくくする薬です。
効き始めるまでに1-2週間かかります。

 大人は耳鼻科か内科、子どもは耳鼻科か小児科で処方してくれます。普通、花粉のシー
ズン前に飲み始めます。

 この薬は長く飲みつづけても、大きな副作用はありません。ただ、少し眠気が出ること
があるので、車の運転には気をつけて下さい。

 今まで使っていた身体にあった薬は、いっしょに飲んでもかまいません。
健康エッセイ 1月号(掲載日2001年12月11日)    小児科へ戻る
インフルエンザ

 毎年1-2月は、インフルエンザがはやるシーズンです。
今回は、それに合わせてお話します。

 インフルエンザはカゼのひとつなのですが、
これだけは知っておきたいポイントがあります。
そのポイントさえ押さえておけば、
上手にカゼ(インフルエンザなど)に対応できると思います。

【ポイント】
カゼには大きく分けて、普通のカゼインフルエンザの二つがある。
つまり、インフルエンザは、カゼの仲間であるが、普通のカゼとは区別される。
・なぜ区別されるかというと、インフルエンザはたちが悪く、
治療法や予防法がほかの普通のカゼとは違ってくるから。

[普通のカゼとインフルエンザとの違い]

┌普通のカゼ:普通のカゼウイルスが原因。
│       セキ,鼻水,くしゃみなどをさわったために、
│        その中にあるウイルスからうつる。(=接触感染(せっしょくかんせん))
│       だから、マスクやうがい,手洗いが有効。
│       そんなにたちは悪くない。
│       たいてい自然になおる。

└インフルエンザ:・インフルエンザウイルスが原因。
         ・空気中にセキなどで吐き出されたインフルエンザウイルスにより、うつる。
          (=空気感染(くうきかんせん))
         ・ウイルスはマスクの目を通ってしまうので、今一つマスクの効果は薄い。
         ・たちが悪い。
         ・合併症(肺炎,脳炎など)がなければ、たいてい自然になおるが、
          からだの受けるダメージは大きい。(←経験された方はおわかりと思います。)
         ・流行性感冒(流感)と同じ意味。

[インフルエンザを疑うきっかけ‥‥]

     強い寒けと体のふるえ
     急に高い熱(38℃以上)が出る‥‥3日くらい続く
     強い頭痛
     全身の筋肉やふしぶし(関節)が痛む
     周囲(家庭,学校,職場など)にインフルエンザが流行っている
     普通のカゼと比べると、体の弱り方がひどい
     この2-3日、人ごみの中やインフルエンザとは別の病気で病院に行かなかったか?
      (病院でインフルエンザをもらう例は、けっこうある)

[これは普通のカゼかな?と思うとき‥‥]

    風邪の症状(セキ,鼻水,くしゃみなど)はあるが、熱はないし食欲があり、
     確かに体はしんどいのだがものすごく弱った感じでもない
    この2-3日、人ごみの中へ出かけてないし、別の病気で病院にも行ってない
    周囲にインフルエンザの*流行がみられない

[インフルエンザを疑ったら‥‥]

    なるべく早く病院へ。今は以前と違って、インフルエンザの特効薬がある。
     しかも、その薬は症状(熱など)が出てから、2日以内に飲み始めないと効果がない。

[普通のカゼだなと思ったら‥‥]

    三原則を守って早めに養生する。
      ↓
      安静(睡眠)
      栄養(水分)補給
      保温
    マスク,うがいは有効。
     カゼのウイルスが手からうつらないよう、手洗いを特に念入りに。

どちらかはっきりしないときは、早めに病院へ。
  今は以前と違って、インフルエンザかどうか10-20分でわかる検査キットが置かれているはず。
  鼻やのどの分泌物を綿棒で取るだけの、簡単な検査。

[予防接種(ワクチン)]

  その年の流行を予想してワクチンをつくる。(だから、毎年成分は変わる)
  注射(接種)してから、2週間くらいでインフルエンザウイルスに対する抵抗力(免疫)ができ、
   約6カ月間持続する。
  注射(接種)回数:小学校6年生以下 2回
       中学生以上大人 1回(以前は、2回必要だった)
  ワクチンとウイルスの型が合っても、100%有効というわけではない
   (特に、乳幼児と老人はやや有効率は下がる)が、もしかかっても軽く済む
  卵アレルギーのある方は、かかりつけのお医者さんとよく相談して下さい。
   (ワクチンに卵の成分がふくまれている)
健康エッセイ12月号(掲載日2001年11月7日)    小児科へ戻る
【カゼの手当て】

 寒い季節がやってきました。残念ながら、カゼもひきやすくなります。

カゼのときは、病院でもらうお薬以上に、お家での手当てが大切になってきます。

今回は、【熱が出たら】ということに絞ってお話ししたいと思います。

【熱が出たら】

[本人が気持ちのいいように‥‥]

 からだの温度や食べ物など、本人が気持ちのいいようにしてあげるのが大切です。

たとえば、熱の出始めはものすごい寒気を感じます。
そのときは、「熱が出たときは暖める」と普通に信じられていることをすればいいのです。
ところが、しばらくたつと熱が上がりきって、顔がほてってきて、今度は暑くてしょうがなくなります。

こんなときは、汗をかいているなら少し薄手の服に着替えさせたり、臨機応変にしてあげましょう。

小さな子どもさんでは、
お母さん方が子どもの様子(顔色,汗のかき具合など)をチェックしてあげることが大切です。

[水分を十分に‥‥]

 もし、食欲がなくても水分は少しずつでもとりましょう。
熱はもちろん、セキ,鼻水,くしゃみなどのカゼの症状でも水分は使われるでしょうから、
おぎなってあげる必要があります。

子どもは、大人と同じだけ水分を失っても、受けるダメージが大きいので、なおさら大事です。

[熱さまし(坐薬,飲み薬)は?‥‥]

 熱が出ているということは、体の中でカゼのバイ菌と闘っているわけです。

熱があるからといって、むやみに熱さましを使わないほうがいいでしょう。
熱のせいで、脳細胞がいたむことはありません。

熱が上がりきって、からだがほてり、フーフーとしんどそうなときだけ使うようにします。

[お風呂は?‥‥]

 熱が高いときはやめといたほうがいいですが、37℃台で調子もそんなに悪くなければ
入れてあげたら本人はとても気持ちがよく、湯冷めにさえ気をつければOKです。
健康エッセイ11月号(掲載日2001年10月6日)    小児科へ戻る
【子どもが病気になったとき、病院へ連れていくポイント】

 子どもの病気は、良い方向にもっていってあげると、驚くほど早く良くなります。
だから、早めの正しい手当てが大切です。

ということは、子どもが病気になったとき、
病院へ連れていくタイミングを間違えないようにしないといけません。
特に、大きな病気のはじめのころが大切です。

ここでいう大きな病気とは、
カゼなどのようには、自分の力だけで治すことが難しい、ものをさします。

今回は、わりと普段の暮らしにみられる、
【熱があるとき】【おなかのトラブル】について、それらの中で、
急いで病院へ連れていったほうがいいのはどんなときか、お話したいと思います。

【熱があるとき】

熱は高くないが、大きな病気の疑いがあり、病院へ急いだほうがいい場合があります。

たとえば、カゼがなかなか良くならず様子を見ていたら、
そんなに熱は高くないけど、顔色が悪く、普段と比べて息づかいが荒く、
元気,食欲もない、というようになってしまったときです。
カゼが中途半端になっている中ではごくわずかですが、
このようなときは、肺炎が疑われます。

そのときは、一刻も早く病院へ連れていって治療を始めるべきです。

肺炎に限らず、大きな病気のはじまりを疑う、“ポイントがあります。

その“ポイント”とは、
子どもの顔色,食欲(水分がとれるか),機嫌,遊ぶか,
息づかい,おしっこやうんちの様子,体のブツブツなど

いつもの様子との落ち込みがひどくないかどうか、ということです。

それらの状態がいつもと大きく違うなと思われたら、早めにお医者さんに診てもらいましょう。

また、これらのポイントは、熱の具合に目をうばわれてチェックするのを忘れがちです。
病気になったとき、子どもの熱以外の様子を観察する習慣を、
普段からつけておくと良いと思います。


【おなかのトラブル】

おなかを痛がるときでも、下痢などのようにうんちが出ているときより、
`何度も吐く,しかもうんちが出ない'−この状態を気をつけなければいけません。
また、ただおなかを痛がり、原因がはっきりわからないときも要注意です。

「何度も吐いて、しかもうんちが出ない」状態には、
大きな病気のはじまりのことがあるのです。

たとえば、腸重積(ちょうじゅうせき)という病気がそうです。
この病気は、2歳以下の子どもにごく時に見られ、腸がつまったようになり、
一刻も早く病院で処置してもらわなければいけません。
(症状が始まってから、病院へ連れていくのが早ければ、手術しなくてすみます。)

腸重積のときは、何度も吐いたり、激しくおなかを痛がり、しかもうんちが出ず、
浣腸するとイチゴゼリー状のものが出てくるのが特徴です。

また、原因がわからず、ただおなかを痛がるときがあると思います。

何でもないことのほうが多いですが、このときも時に大きな病気のことがあります。

おなかの痛みがちゃんと消えるまで、しっかり見守る必要があるのです。
そして、うんちの具合を見るため浣腸した後、2-3時間様子をみても、
やっぱりおなかを痛がったり、別の症状が出てきたら、
病院へ連れていったほうがいいと思います。
健康エッセイ10月号(掲載日2001年9月5日)    小児科へ戻る
【生活習慣病(成人病)の予防はこどものころから】

 以前使われていた成人病という言葉は、まだなじみがないかもしれませんが
生活習慣病(せいかつしゅうかんびょう)に呼び名が変わっています。

高血圧、糖尿病、動脈硬化などがあります。

それらの病気の予防はこどものころから、ということがさかんに叫ばれています。

実際、インターネットで調べてみると千件以上も出てきました。

生活習慣病の原因の一つとして肥満(太りすぎ)ということが大きな問題になっています。
肥満の予防には食事など良い生活習慣をつけることが大切ですが、
保育園・幼稚園に上がる前の子どもさんをもつお家の方に気をつけてほしいことは、
次の三つです。

1.朝ごはんをしっかり食べさせる。
2.薄味でバランスのとれた食事を、よくかんでゆっくり楽しく食べさせる。
3.外でよく遊ばせる。

今回は、良い生活習慣のうち、まずつけてほしい習慣、
朝ごはんをしっかり食べることについて説明します。

【朝ごはんが、なぜ体に良いのか?】

人間は午前中活動するエネルギーのもとは朝ごはんから具合良くとれるように、
体のしくみができています

前の日に晩ごはんでいくら栄養をとっても、
寝ている間にかなり体の中にたくわえられてしまい、
翌日のエネルギーにはなりにくいのです。

もし朝ごはんを食べないと、どうしても晩ごはんの量が増えます。
さらに、晩ごはんの後、何か口に入れる習慣をつけてしまうと、肥満の原因にもなります

【朝ごはんには、どんなものが良いか?】

勉強したり遊んだり、考えるときに使うにとっていちばん大事なエネルギーは、
糖質(とうしつ=炭水化物(ごはん,パン,うどん,スパゲッティー,コーンフレークなど)のこと)
=でんぷん質です。だから、必ずこれらのうちどれかをメインにします。

【朝、どうしても忙しいとき‥‥】

コーンフレークにバナナをのせて牛乳をかけるだけでも、
ある程度バランスは良いと言われています。

【ポイント】

・朝ごはんは、午前中の大切なエネルギー源。
・糖質を必ず入れる。

朝ごはんの大切さがわかり、それを小さいころから習慣となるようにすれば、
それは自然と生活習慣病(成人病)の予防にもなっていると思います。
健康エッセイ9月号(掲載日2001年8月15日)    小児科へ戻る
【ステロイド剤って?】

 ステロイド核と呼ばれる中心になるものを持つ物質全部を、ステロイドと言います。
からだの中で作られるステロイドもあれば、からだの外で化学的に作られるものもあります。

でも、普通に私たちがステロイドというと、
腎臓のそばにある副腎(ふくじん)というところから出る、
副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンのことをいいます。
このホルモンもステロイドの仲間です。

これは、からだの外でも化学的に作れるわけですから、
かかったお医者さんからもらうお薬や、
普通の薬局にも(作用のおだやかな軟膏だけですが)ステロイド剤があるのです。

ステロイドは、炎症をおさえたり、
アレルギー反応をおさえる働きが強く、しかも短時間で作用します。
逆に副作用もあるわけですが、
使い方さえ間違えなければ、たいへんよく効き便利なお薬です。

なお、ステロイド剤には
飲み薬・軟膏・吸入(←最近、ぜんそくによく使われ始めた)・注射などのタイプがあります。

ステロイドがどんな病気にどんなふうに効くかというと‥‥
アトピー性皮膚炎:皮膚に起きているアレルギー反応をおさえ、炎症(かゆみ)をしずめる
湿疹:炎症をしずめる
気管支ぜんそく:気管支に起こっている、アレルギー反応による気管支の炎症をおさえる
など

ステロイドを効果的に効かせるため、それを実際に使うときは、
お医者さんや薬剤師さんとよく相談して下さい。

たとえば、アトピーの子にステロイド軟膏を使う場合、
症状によってステロイドの入っていない単なるかゆみ止めの軟膏などを混ぜて
ステロイドの濃度を調節することもあります。
健康エッセイ8月号(掲載日2001年7月16日)    小児科へ戻る
【けがや虫さされ】

 夏になると、外へ出かけることが多くなり、けがや虫さされも増えます。

 今月は、【けがの正しい処置の方法】,
     【子どもが頭を打ったときの特徴】,
     【虫さされ、特に毒のある虫・動物などにかまれたときの処置】,
     【応急処置の考え方】,
     【けがのもとになる事故の予防】
などについてお話しします。

【けが(切り傷,擦り傷)】

[まず消毒?]
「けがをしたら、とにかく消毒を!」と思ってないでしょうか。けがをしたとき、
多くは土や砂などがついています。
その土や砂は、けがをしたすぐ後に水道の水で洗い流さないと、
時間がたつと血が混ざったりしてなかなか取れにくくなります。

水道の水は塩素が含まれているので、多少の消毒効果もあります。

 そのまま病院へ行くとき、病院で消毒してもらうから別に新たに消毒する必要は
ありません。
 家で様子をみるときは、市販の消毒液をしみこませたガーゼを当てておきます。

[けがをしたときの様子をくわしく伝える]
たとえば、ガラスの破片がささったとき、意外なところにもあったりするので‥‥。

[血をどうやって止めるか?]
 けがをしたら、たいてい血が出ます。特に手・顔・頭のけがは、傷口に比べ血の量が
多いのでびっくりすると思います。

 よく映画などで、けがの場所より心臓に近いところをしばっている光景を見かけます。
 あれは、中途半端なしばり方になりやすいし、もしきつくしばれたとしても、
ほかのところまでそこから先へ血が行かなくなってしまいます。

「血を止めるには、その部分を強く押さえるのがいちばん。」と覚えておいて下さい。
しかも、3分間
 3分というと意外に長いので、「もう止まったかな?」などと、途中で開けて見ない
ようにしましょう。

 また、ヨモギやドクダミなどの薬草は、それほど血を止める働きは強くなく、
かえってバイ菌を繁殖させるだけなので好ましくありません。

【頭を打ったとき】

 子どもの頭蓋骨は大人に比べてやわらかく微妙に形を変えやすいので、
衝撃を吸収しやすいのです。

 頭を打った後しばらくは、痛みと恐怖で誰でも青白い顔をしています。
 でも、すぐに両手・両足を動かして元気に遊びまわっていれば、まず心配ありません。

 といっても、必ず安心なケースばかりでもないので、普段と違うところがあったり、
ほか心配なことは、遠慮なくそのまま担当のお医者さんに言って下さい。

【虫さされ、特に毒のある虫・動物(ヘビなど)にかまれたとき】

 血を止めるときの処置とは違ってきます。

 まず、かまれたところに残っている毒針や毒毛をていねいにピンセットなどで
取り除きます。
 強く押さえると残っている毒液を体内に戻すこともあるので、
 押さえることはせず、心臓に近いところをきつくしばります。

 ただし、15分しばって1分休み。そうしながら、病院へ運びます。

【応急処置とは?】

 「はじめが肝腎。」ということわざがあります。
どんな病気でもそうですが、最初の処置は大切になってきます。

 けがや虫さされの場合も同じです。
 とにかく、素早く正しい方法で処置することです。
本やホームページを見る時間はありません。

 緊急のとき、あわてると救急車を呼ぶ電話番号さえ出てこないといいます。
 緊急時に備え、電話のそばに緊急時の対応のマニュアル
(119,救急病院の連絡先など)を貼っておきましょう。

【事故の予防】

 けがのもとになる事故は、身近にある危険なところを点検するだけでも、
いくつかは防げます。

 また、子どもは重心が高く転びやすいので、「ちょっと目を離したすきに‥‥。」
というようなことのないよう、気をつけて下さい。
特に家の中では、玄関のたたきへの転落に要注意です。

 いつも子どもの目の高さで、危ないところがないかどうか気をつけるようにしましょう。
健康エッセイ7月号(掲載日2001年6月9日)    小児科へ戻る
【水分補給】

 子どもは、大人より体の中の水分の割合が多く、体に、より水分を必要とします

 子どもは、よく「のどがかわいた。
 お水(お茶、牛乳、ジュースなど)‥‥!」と言いますが、
あながち、甘えからだけでもなさそうです。

 しかも、子どもは具合が悪くなると
 (セキ,鼻水,くしゃみなど、熱が出たり、吐いたり下痢したり)、
水分が失われ、脱水状態になりやすいのです。

 病院では、どんな原因で入院してきても、原因に対する治療といっしょに、
まず点滴して脱水状態を改善するだけで、状態が少し良くなるほどです。

【水分補給として】

○‥‥ポカリスエットなどのイオン飲料
   
(糖分が入っているので、飲みすぎに注意して下さい。),
    お茶や湯ざまし,りんごのすりおろしたもの,野菜スープ,
    うどん
(水分を多く含んでいるので、下痢のときいいです。)など

×‥‥みかんなどのかんきつ系のジュース
    (便をゆるくしてしまうし、少し、もどしやすいからです。)

 量は、はじめは50ccぐらいからとして、具合をみながら、
だんだん増やしていけばよいと思います。

 少しでも、いつもと比べて調子が悪いなと思ったら、その原因を考えるのといっしょに、
水分補給のことも気にかけて下さい。
健康エッセイ6月号(掲載日2001年5月18日)    小児科へ戻る
【中耳炎】
【中耳炎って?】
 カゼのときなど、鼻からバイ菌が、耳管(じかん)と呼ばれる管(くだ)を通って、
耳の中に入って起こします。耳の外からバイ菌が入るのではありません。

 中耳炎になると、ふつう、が出たり、耳を痛がって機嫌が悪くなったりします。
 聞こえも悪くなります。でも、中耳炎になっても、
はっきりとした先のような症状があらわれない子どもさんもいます。

【どうして、子どもに多いの?】
 鼻と耳をつないでいる耳管(じかん)のつくりが、子どもは大人にくらべ、
バイ菌が入りやすくなっているからです。
 だから、大人になって、耳管のつくりがしっかりしてくると、
ほとんど中耳炎を起こさなくなります。

【中耳炎って、くせになるの?】
 子ども(特に2歳以下)は、耳管のつくりがまだしっかりしていません。

 同じ子どもさんの中でも、そのつくりがさらにやや未熟な例もあります。
 また、ほかに鼻やのどの病気(アレルギー性鼻炎,ちくのう,扁桃肥大など)があって、
中耳炎を起こしやすくなっていることもあります。

 だから、中耳炎はくせになるのではなく、中耳炎になりやすい子どもたちの中で、
繰り返す例がある
というふうに、理解しておいて下さい。

【中耳炎を繰り返すと、聞こえが悪くならないの?】
 もし繰り返しても、毎回きちんと治していけば、聞こえが悪くなることはありません

鼓膜切開はこわい?】
 中耳炎のため、耳の中にたまったウミに出すこと(=鼓膜切開)により、
痛み,熱,聞こえの悪さなどをやわらげてくれます。

 切開したところは、必ず数日以内に自然にふさがります
 しかも、何回繰り返したとしても、聞こえには影響ありません

 鼓膜切開を迷っていると、その分、痛みや熱が長く続きます。
 また、ウミが耳の中にたまったままになり、鼓膜が音を伝えにくくなって、
聞こえが悪い期間が長引いたりします。
(切開してウミを出せば、聞こえは元に戻るのですが‥‥)

【中耳炎といわれたら、水泳はダメなの?】
 中耳炎が治っているときは、たとえ繰り返している子どもさんでも問題ありません
 中耳炎を治療中であったり、中耳炎が慢性化しているような子どもさんでは、
かかりつけの耳鼻科のお医者さんに相談して下さい。

プールに入るたびに中耳炎を起こす’、これはよく聞くうったえですが、
中耳炎が鼻からのバイ菌で起こることを考えると、この子どもさんは、
プールの水を鼻から飲み込んでしまうことがあると想像されます。

 特に、中耳炎を繰り返している(た)子どもさんには、
鼻から水を飲み込まないように注意させましょう。

早く見つけるには?】
 中耳炎かどうかは、耳鼻科で鼓膜を見てもらって、はじめてわかります。
 だから、少しでも中耳炎があやしいと思ったら、
早めに耳鼻科に連れて行くことをオススメします。

 次に、どんなとき中耳炎を疑ったらよいか、あげてみます。

 ・カゼ気味で様子をみていたら、急に熱が出て、しきりに耳を気にして、機嫌が悪くなる。
 ・カゼ気味だけど、遊ぶことは遊ぶ。でも、いつもの元気と食欲がない
  たまに耳のあたりを気にする。
 ・中耳炎を繰り返している子どもで、カゼの症状があらわれる。

【病院通いは楽じゃないけど‥‥】

 たしかに、中耳炎で耳鼻科に通うことは、たいへんなことです。子どももいやがるし‥‥。

 でも中耳炎は、大きくなれば(個人差があるので、何歳からとは言えませんが)、
多くは自然に治ります
 ただし、それには起こってしまった中耳炎をきちんと治していくことが求められます。

 中耳炎の疑わしい、いつもと違うからだの様子の変化を早く見つけ、
早く治療を始めれば、早く治すことができると思います。
健康エッセイ5月号(掲載日2001年4月12日)    小児科へ戻る
【発達健診のポイント】

4カ月首がすわっているかどうか?

7カ月おすわりができるかどうか?

1才6カ月歩けるかどうか?

※もちろん、ほかの項目も大事なのですが、
上の三つは発達のkey pointになるので、最低限覚えておいて下さい。

[その他大切な健診の役割]

3才:生まれつきの体の異常は、自然になおることも多いですが、
そうではなく自然にはなおらないものもあります。
そのような異常は早く見つけることが大切です。
そして、保育園・幼稚園や小学校にあがるまでになおしておいたほうがよい、
あるいは定期的に様子をみたほうがよいと言われたら、
早めに専門のお医者さん(小児外科,耳鼻科,眼科など)と相談して下さい。

※ 発達には個人差が大きいですから、ほかの子どもさんより遅れているからといっても、
 たいていあとで追いついてきます。
  それでも、はじめの三つのことは、
 最低限クリアしているはずの発達の重要なめやすと言われています。

 ※このエッセイの発達健診は、
  松前町保健センターの集団健診を無料で利用できます。
  3歳児へは、専門のお医者さんへの無料受診券を発行しています。
健康エッセイ4月号(掲載日2001年3月9日)    小児科へ戻る
予防接種

[予防接種って何?]

  いろいろな病気の原因になるバイ菌の効力をうんと弱めたものをからだの中に入れ、
 その病気に対する抵抗力を作らせること。

[最近の予防接種についての考え方]

  市町村がする“集団接種”はぐんと減り、
 かかりつけのお医者さんとの話し合いで決める“個別接種”が増えてきました。
  要は、「それぞれの体調のいいときに、病気の予防はそれぞれで!」ということです。

[順番]

  正しい接種期間は広く、市町村によって集団接種の日程が違うと思うので、
 配られているパンフレットをよく見て、かかりつけのお医者さんとよく相談して下さい。

[もし、接種のチャンスをのがしたら‥‥]

  風邪や引っ越しなどで接種できないことはよくあります。
 特に、何回かに分けて接種するものをとばすと、こんがらがってきます。
 でも、間隔があいてしまっても、はじめからやり直す必要はないので、
 かかりつけのお医者さんに相談してみて下さい。

[予防接種の日の朝、があったら‥‥]

 37.0〜5℃‥‥いちばん迷うところと思います。子どもは体温が高めに出やすいですが、
           お母さんから見てふだんと変わらなければ、できると思います。

 37.5℃以上あるとき‥‥先にのばしたほうがよいでしょう。
           特に、前の晩まで熱のあった子どもさんは、
           たとえ朝下がっていてもまた夕方から出ることもあるので、
           さけたほうがよいと思います。

[頭に入れておいてほしいこと]

◎もし、かかったらややこしくなる病気を予防するために、予防接種はある。

◎県・市の保健所や市町村の保健センター配られるパンフレットを見て、
 予防接種の長年にわたる予定をたてる。

体調のよいときに、かかりつけのお医者さんとよく相談して接種する。
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