健康エッセイ集2002年版
健康エッセイ8月号(掲載日2002年7月27日)    小児科へ戻る
[からだから失われる水分量]

●夏ですネ!


 本格的な夏がやってきました。この暑さでは、冷たい飲み物がほしくなりますネ。

健康エッセイ先月は、
からだに占める水分の割合(年齢が低くなるほど、割合が高くなる。)
についてお話しました。

今月は、
子どもにとっての水分の大切さ,体からどのくらい水分が失われたら、
どんな症状が現れるか、この暑い時期、普段気をつけたいこと
についてお話します。

●子どもにとって、水分とは‥‥

 大人は、1日体重1kg当たり約
40mlの水の出入りがあります。

それに比べ、赤ちゃんは
150ml/kgの出入り。赤ちゃんは、体の水分量が多いだけでなく、
必要な水分も多いんですネ。

ただし、赤ちゃんは大人よりずっと水分を調節する機能が未熟です。
しかも、水が出ていくのを抑制する機能がより未熟ということもあり、
ちょっとしたこと(下痢,おう吐,発熱,長時間の暑さなど)で水分が
不足気味(=脱水気味)になってしまいます。

以上は、赤ちゃんだけでなく子ども全般にもあてはまります。

●脱水の程度と症状
脱水の
程度
症状
2% のどのかわき
5% 不機嫌,唇の乾燥
10% うとうとしている
15% つねっても反応しない
脱水の程度は、体重の変化から、脱水の程度を推定します。
←普段から子どもの体重を測り慣れておくといいですネ。

5%以上の脱水があるときは、点滴が必要のことが多いので、早めに小児科へ。

●暑さと水分補給

 子どもは、大人よりのどのかわきに敏感で、しかもたくさんの水分を必要とします。

特に、この暑い時期になると、しきりに水物をほしがります。
これは、自然にほしがっているのです。

ですから、冷蔵庫にはいつも、たくさん飲んでも安心なように、
新鮮で一度
火に通した麦茶を入れておくことをオススメします。

ペットボトルに入ったスポーツドリンク,ウーロン茶,ジュースなどは、
たまに飲むならいいですが、いつもとなると子どもには、きつすぎます。

 赤ちゃんの場合、いつも見ている大人(お母さんなど)が
気をつけてあげなければいけません。

普段より
おしっこの回数が少ないなと思ったら、こまめに少しずつ(50mlくらい)
サユや麦茶などを与えます。

おっぱいを飲ませたり、おむつをかえたり、涼しくしたりしても赤ちゃんが泣きやまないときは、
案外のどがかわいているかもしれませんョ。
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