健康エッセイ2月号(掲載日2003年1月27日) 小児科へ戻る |
[アトピー性皮膚炎] −どんなブツブツがアトピーといえるか?− ●3人寄れば‥‥ お母さんが3人集まれば、アトピーの話が出ると言われています。 医学の専門的な言葉が、これほど日常に入りこんでいる例は珍しいでしょう。 ところが、アトピーについて情報が正しく伝わっていないことも多いようです。 特に、何かブツブツが出ていると、すぐ「アトピーでは?」と不安がるお母さんが多いのです。 そこで、今月は、どんなブツブツがアトピーといえるか、に的を絞ってお話したいと思います。 ●まず、かゆがるか? 「かゆみのないアトピーはない!」とまで言われます。 言葉が喋れず、かゆみが訴えられない小さな子どもでも、かゆいときは我慢できず、 ブツブツをかきむしったり、布団や洋服にしきりとこすりつけたりします。 そういう、機嫌のよくない仕草が見られるでしょう。 ●ブツブツの場所が移動する。 はじめは、顔のことが多いですが、そのうち首,手足,体,関節の内側などに移ります。 ●ブツブツがいつまでも、消えない。 つまり、慢性的であるということです。 ●家族にアレルギー体質の人がいる。 これは、必ずということではなく、あくまで参考程度です。 ●それでは、[アトピーが疑わしい、4つの条件]を以下にお示しします。 1.かゆみ 2.慢性 3.場所の移動 4.家族のアレルギー歴 ●ブツブツの特徴 はじめは、ジクジクしていて、だんだんカサカサになっていくことが多いです。 でも、かゆいために、かきむしることで、湿疹はいろいろに変化するのです。 文字通り、atopic(奇妙な)な湿疹になってしまいます。 |
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