健康エッセイ4月号(掲載日2004年4月25日) 小児科へ戻る |
コミュニケーション ー相手の言うことをよく聞く習慣ー ●4月、スタートの季節です! 新入学生にかぎらず4月は、これからがんばろうと思えるスタートの月。 新しい人やものに出会う機会も増えてくると思います。 でも、緊張のあまり、そのせっかくの出会いがストレス、 しかも自分に重荷となってしまっては元も子もありません。 出会いについては、人それぞれの思いや行動が関わってきます。すなわち、 気持ちのあり方によって、その出会いがプラスにもなり、苦痛にもなりうるのです。 さて、それをプラスにしようとして、この思いや行動について考えるとき、 第1段階として、「相手の言うことをよく聞く」ことが大切だと思います。 「相手の言うことをよく聞く」ことが上手なコミュニケーションの秘訣の一つであり、 体にプラスにもなる、ことなどを含め、今月号でお話していきたいと思います。 ☆「相手の言うことをよく聞く」ためには‥‥ 自分の気持ちの中に、次のようなことが必要だと思われます。 ↓ ・感謝 ・謙虚 ・相手を認める。 ・尊敬(敬意):かなり年下であっても、対等に。 以上の四つの条件を満たせば、 人の意見やアドバイスなどに素直かつ じっくり耳を傾けることができます。 いったん頭の中に入った情報は、 ゆっくり吟味して、自分の生活に活かせばよいわけです。 □ 出会いについて強く関わってくる、人それぞれの思いや行動には、 体の中のホルモンが大切な役目をしています。 ●体にプラスに働く、脳内ホルモン 次に示すホルモンは、☆印のように、 前向きな気持ちになれる、心の状態になったとき、からだとこころを癒したり、 免疫力(体の抵抗力)を強くしたり、体にプラスに働くものです。 ちなみに、以上のことは科学的にも証明されています。 これらのホルモンは、脳から分泌され、 血流に乗ってそれぞれの作用部分(→これまた、脳の中にある。)に運ばれます。 いわゆる脳内ホルモンの一種です。 ・ドーパミン:通称やる気ホルモン ・成長ホルモン:通常の「体を成長させる」作用以外で、 通称癒しホルモンと言われる部分 ・セロトニン:通称幸せホルモン ●良いホルモンを分泌させる習慣 新しい出会いを苦痛にしないためには、まず「相手の言うことをよく聞く」→ それによって、相手を受け容れながら自分の意見も主張できる。→ コミュニケーションに余裕ができる。→出会いが悪いストレスにならない。 −こういった、好循環を作ることが大切でしょう。 そのためには、☆印のようなこころの状態になるよう いつも気をつけ、 いわゆる良いホルモンを分泌させる習慣をつけたいものです。 こうして、脳の中に良いホルモンが流れることによって、 コミュニケーションの第1段階である ー相手の言うことをよく聞く習慣ー の 下地ができてくるのではないかと思っています。 |
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