健康エッセイ6月号(掲載日2004年8月7日) 小児科へ戻る |
和食の良さとは? ●和食のすばらしさ 「和食は体にいい」と良く言われます。実際、欧米ではここ何年か日本食ブーム。 本家・日本でも、和食を見直す運動が高まっています。 和食の利点をあげると、次の2つにまとめられると思います。 ・低脂肪,低カロリー ・食物繊維が多い。 今月号では、和食を食べるとき 気をつけたらよいことにも触れながら、 和食の良さのポイントについてお話したいと思います。 ●和の食材 四つのポイント ・ごはん ・魚 ・大豆 ・野菜,果物 和食の食材の中でも、特に体にいいものをあげました。 それぞれについて、触れていきます。 ▽ごはん 日本人が食事から摂る、一日の全エネルギー量(=総カロリー)の平均50-60%を ごはんが占めているそうです。このように、 一日の全エネルギー量に対する主食(ごはん)の割合が高いのが和食の特徴です。 ごはんは炭水化物なので、他の栄養素より1g当たりのカロリーが少なめ。 主食(ごはん)の割合が高い ということは、全体のカロリー数も抑えられがち でしょう。 ところが欧米型の食事では、炭水化物の主食以外に、 1g当たりのカロリーが高い脂肪の占める割合が高く、 総カロリーが多くなり 肥満の人が増えるのです。 ▽魚 魚に含まれている、身体に良い脂分(あぶらぶん)には、長く続けて食べると、 血圧を下げたり 動脈硬化を防ぐ効用があります。 ▽大豆 大豆には、大豆が発芽する「胚芽」という、やや苦味のあるところに イソフラボンという物質が含まれています。 このイソフラボン、化学構造がヒトの女性ホルモンに似ています。 女性が男性より長生きなのは、 血管を保護する作用のある女性ホルモンのおかげと言われています。 その女性ホルモンに構造が似ているイソフラボン、 構造だけじゃなく 血管保護作用まで似ています。 <最近の問題点> 若者の食事調査では、最近大豆を食べることがかなり減ってきているそうです。 ▽野菜,果物 和食の唯一の難点は、塩分過剰になりやすいことです。 その食塩の害(血圧上昇など)を少しでも打ち消す効果が、 野菜,果物に含まれるカリウム(K)というミネラル分にはあります。 また、野菜,果物に含まれる食物繊維は、 体内において余分なコレステロールを掃除し 血管が細くなるのを防ぎます。 ●和食をメニューに活かす いくら体にいいと言っても、三食和食では飽きてしまうでしょう。 そのようなときは、和食にこだわらず、いろいろな食事の形をとりながら、 上にあげた和の食材 四つのポイントをしっかり守っていけばいいのではないでしょうか? その際、塩分の摂り過ぎには注意して下さい。そして、脂肪分の摂り過ぎにも。 また、和食中心にしても すべての栄養を満足させるわけではなく、 カルシウム不足にはなりやすいです。牛乳やヨーグルトを加えましょう。 |
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