健康エッセイ集2005年版
健康エッセイ3月号(掲載日2006年3月4日)     小児科へ戻る
身体にとっての水分の役割 ー病気が治るときー
水分の大切さ

 今月号では、病気が自然に治るときの水分の果たす役割についてお話します。
というのも、先日私は5日間ほど風邪にかかりました。
そのとき(特に治りはじめ)、水分の大切さを実感したからです。

ですから、今月号は子どもだけでなく大人も対象です。

春の風邪

 私の病気は いわゆるお腹にくる風邪で、下痢こそしなかったものの吐いたり、
お腹の鈍い痛み、あと38℃半ばの発熱もあったのです。

始めの2-3日は、お腹の症状もあったので食事はお粥くらいにしていました。
また、その期間の後半には激しい症状はおさまり、
自分でも「今、回復している最中だな」と感じていたのでした。

食事がお粥だけ,おまけにきのうまで吐いたり熱が出たりしていました。
ですから、「水分だけはしっかり摂らないと‥‥」と思い、
激しい諸症状のあった翌日は普段の2倍以上の水分を摂りました。
というより、喉が渇いていて、大方は自然に欲しがった と言った方が正しいでしょう。
      
しかし、その日午前中に出た尿量はいつもの半分以下。
「自分の体が回復していってる」強い感覚に、
余計水分が病気の治り始めに大切な役割をしていることをより実感しました。

自然に病気が治るための、三つのポイント −解毒,排泄,発熱

 薬や手術などで治療しなければいけない病気もありますが、
病気の多くは自然に治るものです。治療に頼らなければいけない場合でも、
体に備わった病気を自然に治す力が大切になってきます。

解毒:病原体、化学物質など身体に有害なものを処理する。
排泄:嘔吐、下痢,尿、便など。身体から毒素を追い出そうとしている反応。
     例) やかんを火にかけてお湯が沸騰している場合、
        そのやかんの口を塞ぐとどうなるか‥‥。
発熱:病原体は熱に弱く、だから身体は熱を出して闘っている。
     それを無理に下げない方がよいと言われている。
     もちろん、熱でぐったりしている場合などは例外である。

これら三つのポイントをなるべく邪魔しないように自然に行なうことが、
病気を治す早道にもなりそうです。
逆に、病気がなかなか治らないときは この三つのポイントのいずれかを
無理矢理封じ込める生活をしていないかチェックが必要でしょう。

「三つのポイント」を上手く実行するために

安静(睡眠):解毒は主に肝臓で行なわれる。その肝臓は、
          身体を安静にしているとき最も良く活動する。
保温:身体を温めることによって全身の血のめぐりを良くして、
     老廃物を早く肝臓に運んで解毒する。
水分補給:上の2項目には欠かせない。肝臓などへの血の流れを良くするためには、
        嘔吐、下痢、発熱などで失った水分を補う必要がある。
「すべての命の源はである」ことは変わりなさそう。
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