健康エッセイ集2006年版
健康エッセイ7月号(掲載日2006年7月19日)     小児科へ戻る
子どもの「チョコチョコ食い」

(☆「子どもがチョコレートを食べる」ことではありません。(笑))

●子どもの食べる様子

 子どもの食べる様子をよく観察していると、おいしそうな(特に、甘い)ものに、
チョコチョコ手を出しています。
これはどの子どもにも共通で、どうもしつけとはあまり関係なさそうです。

今月号では、そのあたりのことについてお話したいと思います。
(個人差もあるでしょうが、ここでは1歳ぐらいから小学校くらいの子どもさんを対象にします。)

子どものは小さい!

 しかも、その子のげんこつ位しかないといわれています。
だから、考えてみたら よっぽどお腹が空いてない普通の状態なら、
食卓に並んである何気ない日常の食事を全部残さずに食べることは難しい気がします。

そして、
そのエネルギーの不足分を(適度な)「チョコチョコ食い」で補っているのかもしれません。

 この現象、少し詳しく説明しますと‥‥
 ごはんを食べると、血液中の糖分(=血糖)の値が上昇し、それを下げようとすい臓から
インシュリンというホルモンを出す。インシュリンによって適度に下がった血糖値を、
元に戻すために半ば本能的に「チョコチョコ食い」をしているとも考えられる。

 ここで半ばと書いたところがミソ。
子どもがどのへんから甘えで欲しがっているのかを 保護者は見きわめないといけない。

 この30年程の間に問題になった、飽食の時代(=食べ物があり余っている)。
もし子どもが無理矢理いっぺんにお腹いっぱい食べたとしたら、どうなるでしょう?

一度に高いカロリーが体に入ってしまうと、それだけ多くのインシュリンが必要。
反動で血糖が低くなりやすい。(=低血糖の状態)
そうなると、「チョコチョコ食い」のエスカレートで肥満になる恐れも。
また、低血糖の状態は一種のストレスである。
すると、体にさまざまな悪い影響(攻撃的になる,やる気が出ない,アトピー性皮膚炎,不登校など;
これらは、低血糖以外にもいろんな理由が複雑に絡み合っています。)を及ぼす。

 さらに、子どもの胃の出口は大人に比べると狭くなっている。すなわち、
胃の中に入った食べ物は腸の方へ流れるのにやや時間がかかる。
 要は、すぐお腹いっぱいになる ということなのでしょう。

 そういえば、我が子のときも
「確かあの子の好物なのに‥‥ある程度食べるとプイと向こうへ行ってしまった」経験が
あります。(笑)(先に、何か食べていたのでしょう。)

食べむらとの関連

 小学校までの子ども(小学生を含む)にはよくありがちなのですが、
まったく元気なのに食べようとしない かと思えば、
あるときはすごくよく食べる というようににむらがあります。
このようなことを食べむらと言うそうで、子どもの周りでは心配されます。
でも、結局大きくなるにつれてまず治ってしまいます。

食べる量の少なさと好き嫌いがクセになるかならないのかが気になるところでしょうが、
それも心配するほどにはなりません。

食べむらと「チョコチョコ食い」に100%の関連性はないものの、深い関係があります。

特に、食べむら問題解決の一助に「チョコチョコ食い」を活用してみてはどうでしょうか?

・子どもの目の届くところに、少量でも栄養豊富なものを食事トレーに。
・好きになってほしい食べ物を外見上わからないようにして、何気なくトレーへ。

・とにかく、「食事は何が何でも食卓で。」という考え方から一歩外へ踏み出す
必要があるかもしれません。

「チョコチョコ食い」を認めましょう!

・子どもの胃の大きさ,造りからして、「チョコチョコ食い」はむしろ自然の成り行きかもしれない。
・「チョコチョコ食い」の中味がポイント。お菓子や(夏だと)冷たいアイスクリーム,
ジュースなどだけでは栄養的にまずい訳で、たとえば、ちりめんじゃこのフリカケご飯,
さつまいも(又はじゃがいも)の蒸かしたもの,枝豆,とうもろこしなど、その子に足りてないと
思われる栄養素を含んだ食べ物をmainにすれば良いのではないでしょうか。

・「食事のときは行儀をしつける」とき と決めつけない。
多少は行儀作法から外れるかもしれない この「チョコチョコ食い」 食べ物の中味を充実させ、
子どもの周りの人々が笑顔で認めてあげられる 
忙しさの中でもそのような余裕を持ちたいですね。
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