健康エッセイ集2006年版
健康エッセイ10月号(掲載日2006年10月30日)     小児科へ戻る
カルシウムと心の落ち着き

●カルシウムの役割

 栄養素のカルシウムといえば、じょうぶな骨や歯を作るために欠かせません。
実際体に取り込まれたカルシウムのほとんどは、骨と歯にいってしまいます。

ところが、それ以外の使われ方もあるのです。

1.脳の神経の興奮を抑える。‥‥カルシウムが不足すると、
イライラしていわゆるキレやすくなる恐れがある。
2.心臓の働き・動脈硬化のメカニズムにも一部関わっている。
3.筋肉の伸びちぢみ
4.ある種のホルモン量の調節
など

このうち、1番の神経の興奮抑制(=心の落ち着き)に今月号ではスポットを
当てていきたいと思います。
同時に、効果的なカルシウムの摂り方にも触れていきます。

●カルシウムの脳細胞での役割

 現在、社会で問題になっているキレやすい子ども(人)
脳細胞自体が何にどの程度興奮するか、それは個人差が大きいでしょう。
ここで大切なのは、その興奮をいかに伝わりにくくするか です。(=すぐかっとならない。)

そのメカニズムのいちぶになるのですが、体の中にカルシウムが少ないと、
脳細胞の興奮を伝える機能が活発になってしまいます。

☆この場合の興奮は、一般的な痛み刺激とは異なります。
ですから、痛みに対して鈍くなるようなことはありません。

●カルシウムの効果的な摂り方

 まず、カルシウムは他の栄養素(=吸収率は90%以上)に比べると
今ひとつ吸収率が良くない栄養素であると思って下さい。
そんな中でも、比較的牛乳・乳製品は吸収率がいいわけです。

自分ではカルシウムを摂っているつもりでも、
吸収率の関係で結局不足してしまっている事態もあり得ます。

<主な食品のカルシウム吸収率>
・牛乳,乳製品:40-80%(←個人差が大きい。)
・小魚類:30%
・緑黄色野菜,海藻類:20%
など

☆カルシウムの吸収を助けるもの

 ビタミンD
  ・日光浴により、体の中で作られます。
   といっても、最近はオゾン層破壊で紫外線が増え
   皮膚癌も怖いことから、日光浴はほどほどにして食べ物から摂るようにします。
  ・<食品>レバー,牛乳,シイタケ,カツヲ,イワシなど

カルシウムの吸収をさまたげるもの
 ・スナック菓子,インスタント食品,冷凍食品などの*加工食品*
 ・食塩,砂糖,アルコール
など

●カルシウムの所要量

 日本国内 大人で一日600-800mgといわれます。
牛乳200ml中カルシウムが約220mg含まれています。(ちょっと無理が
あるかもしれないけれど(笑)、「牛乳フフーン」(220mg)と覚えられるでしょうか?)

一日のカルシウム所要量を660mg,牛乳のカルシウム吸収率を50%として考えます。
牛乳だけで一日分に必要なカルシウムを全部摂ろうとすると、
200×660/220×100/50=1200(ml)も飲まないといけません。

もちろんそれはちょっと無理なので、
「バランスよくカルシウムを摂りましょう。」ということになります。

心の落ち着きを求めて

 カルシウムが足りない生活を続けていると、
イライラして落ち着きがなく,集中力もなくなってしまうようです。

でも、カルシウムさえ十分に摂っていれば、
それだけで心の落ち着きを得られるものではないでしょう。
やはり、それなりの心構えがないと‥‥。

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