健康エッセイ集2002年版
健康エッセイ5月号(掲載日2002年4月13日)    小児科へ戻る
ー細菌とウイルスー

●目に見えない、小さな生き物

 病気の中には、病原体と呼ばれるごく小さな生き物によって起きるものがあります。
これを感染症(かんせんしょう)と言います。

その原因となる小さな生き物の主なものには、細菌(さいきん)とウイルスがあります。
今月はこの二つについてお話したいと思います。

●細菌とウイルスの違い

 二つの違うところはいくつかありますが、これだけは覚えておきたいポイントをあげてみます。

 ○細菌は‥‥
  ・どうやって生きているか?
    自分の体のしくみだけで生活できる。自分を分裂させて数を増やすことができる。
  ・大きさ
    1-2ミクロンくらい(1ミクロン=1/1000 mm)
  ・自分の出す毒素などで、人体の目標の細胞を外から攻撃する。
  ・細菌をやっつける特効薬(抗生物質)がある。

 ○ウイルスは‥‥
  ・どうやって生きているか?
    自分の力だけでは生活してゆけず、必ずヒトや動物,植物などの細胞の力を借りる。
    自分の数を増やすときもそれらの助けが必要。
  ・大きさ:たいへん小さく、細菌の1/数十〜1/数百
  ・たいてい熱に弱く、低温に強い。(だから、冬にカゼをひきやすい。)
  ・目標の細胞の内側から攻撃する。
  ・抗生物質は効かない
    合併症(たとえば、カゼをこじらせて肺炎になる。)さえ起こさなければ、
    体の抵抗力でウイルスの増えは自然におさまる。

<参考>
   (1ミクロン=1/1000 mm)
   ダニ:200-800ミクロン
   花粉:30ミクロン
   カビ:数ミクロン〜数十ミクロン
   細菌:1-2ミクロン程度
   (炭そ菌:1.5ミクロン)
   風邪ウイルス:0.05ミクロン

●抗生物質

 細菌には効くけれど、ウイルスには効きません。
 でも、ウイルスが原因のカゼで病院にかかると、たいてい抗生物質が出ます。
 これはなぜでしょう?

カゼで弱った体に、細菌が侵入し始めていることとして、治療を始めているからです。
(抗生物質の使い過ぎになるというので、これに反対する人も少ないながらいます。
でも、抗生物質を使ってきたから、カゼのさまざまな合併症が減ったことも事実。
カゼのときに抗生物質が必要かどうか、今は、必要との意見がほとんどです。)
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