健康エッセイ集2003年版
健康エッセイ9月号(掲載日2003年10月6日)     小児科へ戻る
[寝る前3時間の空腹]

夜遅くごはんを食べると‥‥

 (赤ちゃんを除く)子どもも大人も、胃腸に負担がかかって、
何となく体によくないなぁと思われるでしょう。

実は、これ以外にも大切な理由があるんです。今月は、そのことについてお話します。

keywordは‥‥

 肥満,ホルモン,朝ごはんの三つです。

さらに、これらの言葉からkeyになる文章を作ると、次の2つになります。
 ↓
寝る前にごはんを食べると‥‥
・睡眠中のホルモンの分泌のされ方で、肥満になりやすい。
朝ごはん抜きの生活になりやすい。

詳しく説明すると‥‥

 睡眠中のホルモンの分泌のされ方で、肥満になりやすい。

 せっかく食事を摂っても、その脂肪分を分解する、副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン
と呼ばれるものが、もともと人間には睡眠中少ししか分泌されていません。
また、糖分(白米や甘い物などの炭水化物)も夜中にはエネルギーとしては使われず、
皮下脂肪に貯えられてしまいます。そのため、太りやすくなるのです。

肥満は、今や大人でも子どもでも、危険な生活習慣病(成人病)の原因の一つに
なっています。

副腎とは、左右の腎臓の上にそれぞれちょこんと乗っかっているような小さい器官です。
その副腎自体の表面層を、皮質(ひしつ)と言います。

皮質から分泌されるホルモンを、まとめて副腎皮質ホルモンと呼びます。
それにはさまざまな作用があり、脂肪を分解することもその一つです。
ホルモンの分泌は、自律神経(=自分の意思では動かすことができない、自動的な神経)
によってコントロールされています。

 朝ごはん抜きの生活になりやすい。

 朝ごはんの大切さについて書いている、当健康エッセイ2001年10月号では、
「前の晩遅くごはんを食べると、朝ごはん抜きの生活になりやすい。」ことを
あげそびれていました。
朝ごはんの大切さについては、その号を読んで下さい。

ある統計によると、寝る前にごはんを食べると、朝ごはんを抜くことが多くなるそうです。

仕事などの都合で、やむを得ず深夜に食事をしなければいけない場合

 健康エッセイ先月号(2003年8月号)でもお話したように、夜間主に分泌される、
疲労回復をはかる成長ホルモンの原料がタンパク質であることを考えると‥‥

タンパク質中心の、軽めの食事を心がけて下さい。
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