健康エッセイ9月号(掲載日2001年8月15日) 小児科へ戻る |
【ステロイド剤って?】 ステロイド核と呼ばれる中心になるものを持つ物質全部を、ステロイドと言います。 からだの中で作られるステロイドもあれば、からだの外で化学的に作られるものもあります。 でも、普通に私たちがステロイドというと、 腎臓のそばにある副腎(ふくじん)というところから出る、 副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンのことをいいます。 このホルモンもステロイドの仲間です。 これは、からだの外でも化学的に作れるわけですから、 かかったお医者さんからもらうお薬や、 普通の薬局にも(作用のおだやかな軟膏だけですが)ステロイド剤があるのです。 ステロイドは、炎症をおさえたり、 アレルギー反応をおさえる働きが強く、しかも短時間で作用します。 逆に副作用もあるわけですが、 使い方さえ間違えなければ、たいへんよく効き便利なお薬です。 なお、ステロイド剤には 飲み薬・軟膏・吸入(←最近、ぜんそくによく使われ始めた)・注射などのタイプがあります。 ステロイドがどんな病気にどんなふうに効くかというと‥‥ ・アトピー性皮膚炎:皮膚に起きているアレルギー反応をおさえ、炎症(かゆみ)をしずめる ・湿疹:炎症をしずめる ・気管支ぜんそく:気管支に起こっている、アレルギー反応による気管支の炎症をおさえる など ステロイドを効果的に効かせるため、それを実際に使うときは、 お医者さんや薬剤師さんとよく相談して下さい。 たとえば、アトピーの子にステロイド軟膏を使う場合、 症状によってステロイドの入っていない単なるかゆみ止めの軟膏などを混ぜて ステロイドの濃度を調節することもあります。 |
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